USB接続実験用小型電源装置
電子回路の製作、実験を行うとき電源は必須となります。
ちょっとした基板のテストなどに便利な、使い勝手がよく、引き出しなどに入れておいてすぐに使える小型電源です。
0〜20Vまで出ますので、3V程度の電池回路、5Vロジック、9V程度の小信号アナログ、よくある12V、PIC書き込みの15Vなどいろいろな用途に使えます。
完売いたしました。
再販予定はありません。m(_ _)m
Notes ファームオンボード更新機能を追加しました。(2007/08/05) 9セット準備できましたので、頒布開始しました。(2007/07/26) Windows VISTAでの動作を確認しました。(2007/07/23) PCソフト、マニュアルを微修正しました。(2007/07/24) PICマイコンファームをUPしました。(2007/07/24) |
特徴
基板(試作〜完成品までの変遷)
その1は穴あき基板 |
スイッチング電源を穴あき基板で作ると、ものすごくノイズが大きい。電流ピークが大きいので仕方ない。GNDが揺さぶられ、安定化もままならないくらい。
PCとの接続はUSBシリアルインタフェースのFT232RLを使用。 使用したUSBシリアル基板はストロベリーリナックスの製品です。 |
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その2は両面ガラエポ |
Olimexのレスポンスが遅かったため、違う業者(シンガポールかマレーシアのどっか)に頼みました。シルクとレジストはありません。合計4枚、送料込み48ドル。なんか怪しいのか税関で開封されていた。 さすがにベタパターンの効果は大きく、大幅にノイズ低下します。 USB給電、アダプタ給電の両方ができるようにしました。 |
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その3はいつものOlimex(完成一歩手前の最終試作) |
その2からの修正点 ・ADコンを使うとき、PICは電源ノイズにクリティカルなのでLCフィルタを挿入。 ・OP07も意外にVCCノイズ受ける(PSRR思ったより低い?)、RCフィルタを挿入。 ・何カ所かパターンミスあり(回路が間違っていた...) ・トランス漏れ磁束の影響を受けるので、電流アンプの入力をできるだけ平行して配置する。 (差動キャンセルする。フライバック型なのでトランスにエアギャップがあり磁束漏れが大きい。) |
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完成品(基盤20枚製造、1つ確認のため作成) |
よく見るとその3と若干の違いがある。 ・出力側コンデンサ増加 ・見えないがトランス巻数変更 ・フィードバックループにCを入れて帯域制限。 ・ポリスイッチ90度配置変更。(持った時の曲がり対策) ・マイコンのパスコンはチップにして半田面に移設。 ・その他微修正 |
制御ソフト
基本的には、電圧・電流をセットして出力をON/OFFするだけです。 直近のトレンドは画面中のグラフに、長期的なトレンドはログ出力(CSV)してエクセル処理で得られます。 ■既知の問題 |
定電流制御が試作、実験用に便利なわけ
定電圧電源は短絡すると電源の最大出力電流が流れます(垂下特性の場合)。もちろん、電源が壊れないように保護回路が入っているわけですが、負荷内の短絡や+−逆接続するなどで大きな電流が流れると、負荷側はたいてい壊れてしまいます。ここで、電源に定電流機能があると、負荷が壊れない程度の制限をあらかじめ設定しておくことができるため、このような事故でも「助かる」場合が多くなります。
回路の試作、実験には定電流機能をもった電源が不可欠といえるでしょう。
頒布について
本装置は基板キットですので、半田付けが必要です。チップ部品は半田済みです。
製作できるかどうかは、マニュアルを見てご判断ください。難易度は中程度だと思います。
製作出来そうにない方は+千円でこちらで製作調整いたします。できるだけ作る楽しみを味わっていただきたいです。
ACアダプタ、USBケーブル込みで1万円にしました。Expack送料500円は別途ご負担ください。
ご質問や購入ご要望はこちらのフォームかhirofumi[at]momose.comまでご連絡ください。
在庫は限られていて、即応出来ない場合もありますことをご了承ください。
内容は基板、部品一式、アダプタ、USBケーブル、印刷したマニュアルです。
用意いただくもの
制作に必要な工具類
テスタ(1A程度の電流測定ができるもの)。
Windows PC (2000,XP,Vista)
CDは付属しないため、ソフト資材ダウンロードのためのインターネット接続環境は必要です。
資材置き場
本キットはハード設計も含めてオープンソースとして公開します。
おまけ