FT−102 WARCバンド送信解除


FT−102発売当時はいわゆるWARC送信が標準状態では出来ないようになっている。

どうやって送信禁止にしているのか?

102の第1ローカルはPLLになっており、VCOの出力がRFユニットの第1ミキサーに送られている。RFユニットではIF信号とこれを混合して各バンドの周波数を得ている。ローカルユニットはPLLがもしアンロック状態になった場合に送信禁止となるよう回路が組まれている。余談であるがこの場合は蛍光表示のディスプレイも消灯するようになっている。標準機でバンドスイッチをAUXにした場合に表示が消えるのはこのためである。(当然送信もできない。)

WARC送信禁止は同じ回路を利用している。PLLアンロックのかわりに、バンドスイッチが18または24Mの時に第1ローカルをGNDに落とすようになっている。おおよその回路は下記の通りである。途中にリレーがかんでいるのは、受信はできるようにするためである。なんか後からとってつけたような回路である。

送信解除改造は簡単で、ローカルユニットからリレーにつながっているJ18を切り離すだけである。これより18,24の送信時にQ009がオンにならず、第1ローカルが送信時でもRFユニットに供給される。この線はシャシに設置された4回路のリレー近くのローカルユニットから赤線が数センチ延びているので直ぐわかる。半田で外し、外した線の頭には絶縁チューブをかけておこう。

ほとんどの配線はコネクタ経由なのだが、このように直づけのものは基本的に後から付け足した回路なのだろう。

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