安いが使えるLCRメータDE-5000


はじめに

D,Qが計れるLCRメータをオクで探していたが、あまり出てこないこと、出てきてもかなり高額になるため安くて評判の高い秋月販売のDE-5000を買ってみた。
結果から言うと、非常に正確であり「買い」である。

2200uF電解コンを測る

何の変哲もないニッケミの4700uF/50Vを計ると、

4260uFと若干アンダーな測定結果となった。

測定周波数は120Hz、電解コンは標準的には120Hzで測ることになっている。
電解コンの一般的用途は電源平滑であり、60Hzをブリッジもしくは両波整流すると120Hzとなるためだ。

検証

同じコンデンサをFG+オシロで測ってみよう。

4700uF@120Hzのインピーダンスは約0.3Ωと非常に低い。
FGはZo=50Ωのため、出力電圧MAXにしても40mVまでしか上げられない。
電解コンには126mAも流れている。FGにとって非常に重い負荷だ。

オシロで測った電圧、電流、位相からコンデンサの諸量を求めることが出来る。
Z=電圧/電流=0.3146Ω
X=Z*sin(位相)=0.3128Ω
R=Z*cos(位相)=0.0330Ω
C=1/(2*pi*120Hz*X)=4.24mF
となった。

つまり、DE-5000とほとんど同じ値となったのだ。
FGでは120mAも流して測定できるが、9V電池ではせいぜい10mA程度ではないだろうか。
そうなると得られる電圧は4mV程度、この程度の電圧で位相まで測るのは容易ではないだろう。
そういった意味で、精度を含めDE-5000は買いと判断する。

販売リンク
https://akizukidenshi.com/catalog/g/gM-06264/


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Created: 2022/04/09
Updated: