最近はロジック回路の製作にCPLDを使うことが多くなってきた。
標準ロジックICを使うよりも気軽に(ボード修正なく回路変更できるので)使うことができて良いし、部品点数も標準ロジックよりかなり減る。
論理合成ツールも無償でダウンロードできるので、初期コストはJTAGプログラマーだけといえる。
これの市販品はキットで¥5K程度、完成品で¥10K程度であるが、回路はXilinxのWebサイトに公開されているので自分で作ることにした。
・回路図
はっきり言って、Xilinxが公開している回路のデッドコピーです。
違いは3.3V対応にするためにLCXシリーズのロジックICを使ったことと、ダイオードをショットキ・バリヤーにした点、それと部品種を減らすためか合成抵抗にしているのをやめた点くらいです。
JTAGポートのピンアサインは特に決まっていないらしく、勝手な配列です。
※上記ダイオードは実際に使っているものと違う。ライブラリから適当なサイズで選んだだけ。実際には11EQS10を使ってます。
・ボード設計
なるべく小型にしたかったこと、LCXは表面実装品しか無いことから専用のボードを起こしてます。
最近はボード設計/回路設計にEagleというCADを使ってますので、これでボードをデザインしてます。
編集サイズは名刺大という厳しい制限がありますが、個人ユースならFreeWareとして使うこともできるので、ファイル配布ができて便利です。表示・印刷であればFree版でも制限無いと思います。ちなみに私は$1200払ってProfessinal版を使っていますが。
周波数はたかだか知れているので、面倒なパターン作成はオートルータの結果をチョイ修正しただけです。
・で、これができた
ボードはサンハヤトの感光基板で作ってます。フィルムは遮光度を上げるため、トレーシングペーパにレーザプリンタで印刷したものを2枚重ねにします。スルーホールは作れないので、ビアはメッキ線でつなぎます。
CADのライブラリを信じた結果、ICがぶつかり実装できないことが判明。仕方なく片方のIC(上図下側:U1)の頭(凹)を削ってます。
SOPは幅が2種類あるらしく、幅広タイプだとどうも干渉するみたいです。
仕上げは元々ボードサイズを決める要素となったケースに実装してます。
※9Vの電池は大きさ比較用(ほぼ同じ大きさ)
・こうやって使うのです
3.3V対応でなければならなかったのは、下記デバイスのプログラムをする必要からでした。
・設計データ
上述していますが、利用にはEagleが必要です。
回路図(jtagpgm.sch)
ボード(jtagpgm.brd)