トラブル発生


製作して1年くらい経ったら、音にザーザーというノイズが混じるようになった。PLLアンロックの状態に似ている。水晶の発振ポイントが変化したと思ったのだが、そうではなかった。PLLはロックしていた。

基板を取り出して、再び取り付けると直っていたりするので、接触不良と判断。怪しいのは手作業で打ち込んだスルーホールなので、これを両面から全て半田盛りしたら、再現しなくなった。

これで、しばらくは良かったのだが、また発生。今度は基板にストレスをかけると直ったりするので、やはり接触不良と判断。しかも、光入力が片方作動しない。これもビア切れが原因。基板の信頼性が確保できないので、基板を作り直すことにした。

どうせ作り直すなら、すでにわかっている以下の点を修正することにした。

1)無入力時に同軸アンプ発振する
2)VCXOを無入力時に止める

1)は同軸入力が0.5Vppというレベルなので、CMOSレベルまで増幅してやる必要があるのだが、インバータに帰還をかけた簡易アンプをやめて、トランジスタを使ったディスクリートアンプにした。ついでに、同軸出力もインバータで直接駆動することをやめて、トランジスタによるプッシュプルにした。2)はDIRのエラー出力を利用して、VCXOを全て停止させてしまう。VCXOは電源停止で止めており、パネル面のサンプリング周波数表示ランプも同じ電源で光らせているので、入力が無くなるとランプが全て消えて、なお良い。


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