プロトタイプ機


製作に先駆けてプロトタイプ機を製作した。プロトタイプの目的は

・CS8412の設定と動作確認
・VCXOの動作確認(特に負バイアス電源の要否について確認する)
・アナログ段の動作確認
・各部品間インタフェースの確認
・各ブロックの消費電流の確認

であった。特にCS8412にある2つのエラー出力(ERFとVERF)が実機上でどのように振る舞うのか、データシートではわかりづらいものがあった。

プロトタイプ基板

プロトタイプでもそれなりに音楽を聴くことが出来た。CR型LPFだけのため残留する高周波量子化ノイズが相当残留しているはずだが、これについては特に気にならなかった。アンプ、スピーカを含めたシステム全体において、可聴帯域を越える信号が減衰されていたのか、あるいは出力されても聞こえないから気にならなかったのかもしれない。

この実験を通してCS8412は電源ノイズに敏感であることがわかった。電源パスコンを取り外すと入力信号にロック出来ない、あるいはロックが外れることがあった。

プロトタイプ機は動作検証後、本製作のため部品を抜き取り廃棄となった。



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