DENON DTR-100p長期保管メンテ


現象

本機は10年以上箱の中で眠っていたと思います。長い眠りから目覚めてもらいました。
電源は投入でき、テープもロードできるがかなりのノイズ。
しかし、クリーニングテープをかけたら意外にも再生できてしまった。
想像以上にタフなやつ。 しかし、サーボが相当荒れているのか乱雑なメカ音がしてます。

本体基板メンテ

前回、2000年頃に電解コンを一部リプレースしています。 今回は全面リプレース。

交換前

交換後

電解コンはアナログ部の無極性のみ。ここはニチコンMUSEを奢った。
あとはOSコンとチップタンタルにリプレース。ほぼアルミ電解フリーになった。
33uFの電解は完全にドライアップしており0だった。

ここにはないが、アナログ入力基板の電解はMUSEにリプレース。
HP端子基板の電解はタンタルにリプレース。

ACアダプタメンテ

ACアダプタ内の電解も交換。
このアダプタはトルクスネジで簡単に開くのでメンテナンスしやすい。
±7Vの非安定化電源です。

外した電解もへたっている訳ではなさそうです。
25年近く経っているため、予防交換。

その他

ケースが劣化(カビ?)により表面がざらついてます。
洗剤で洗ったところ、かなり手触りが良くなりました。

バッテリは完全放電もいいところなのですが、充電したところある程度復活。

DTR-100pとしてのサービスマニュアルは見つけられませんが、ほぼ同じTEAC(TASCAM)DA-P20のSMが見つかります。
もともと、この機はカシオDA-7のOEMです。


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Created: 2016/06/15